会社がなくなったとか、クビになったとか、そういった話でもなく。
ある日突然に、会社へ行く行為自体に身体が拒否反応を示して、
仕事に行くことが出来なくなった話です。
1.仕事に行けないってどういうことか
休み明けに仕事へ行きたくない、働きたくない、といった気持ちは多数の人が持っているものだとは思うのだけれど。
私のケースは今回は仕事に行くことに対してある種の恐怖心を示すようになってしまい、いつものように着替えて、いつものように朝の準備をし始めた時に胸が苦しくなり、仕事へ行くことが出来なかった。
実はこの反応があったのは初めてではなく、おぼろげながらここ最近では三度目だったと記憶している。
これまではこの状態は仕事に行けば、または仕事を始めたら、多少なりとも治まっていたのだけれど…。
今回に限っては仕事をしている事が全く想像出来なくて、そこまで辿り着くことが出来なかった。
残った気持ちを振り絞って、会社の上司(直属ではない)に電話を入れて、現状を伝えたところ、当日は休みを取ることになった。
あと、携帯電話が鳴るかもしれないけど、電話は取らないでいい事と、今日は一度心療内科へ行って、結果を連絡して欲しい旨を伝えられた。
今思えば、電話連絡出来た相手が良かったとも思います。
その後、社給携帯はお休みモードにし、仕事の電話は取らないようにしました。
案の定、自分の課の管理職から鬼のように電話連絡があったけど、一通り無視しました。
(社会人としてあるまじき行為かもしれませんが、ここは自分のために取らないようにしました)
2.心療内科へ行くにあたって
電話をかける事そのものが当時の自分にとってストレスだったのでネット予約をしようと思ったのだけれど、
- そもそもネット予約を受け付けていない
- ネット予約で取れるところは初診受付期間ではなかった
そんなわけで、病院に予約の電話を入れた。
心療内科は初診は予約が必要で、予約もなかなか取れなかったりする。
というのも、初診は他の病気カウンセリングに時間を取るため、一人に対して1時間程度の時間を取ってしまうようで。
当時の私にとっては、電話をかける行為そのものがストレスで、正しく現状を伝えられる気がしなかった。
電話でも「初診ですか?初診だと来年1月となりますが…と言われて、ダメージを受けるなど…(当時の自分にとっては数分次の電話にかかれなかった)
結局何件か(4~5件で)予約が取れ、心療内科へ行くことに。取ってくれた電話の方は大変受付の対応が良く、優しさが心に沁みた。
探すのに使ったサイトはこのあたりでしょうか…確か…。
私自身の結果論となるのですが、google検索は使わない方が良かったかもしれません。
どうもネガティブな評価が多く、当時の自分がネガティブな意見に惑わされやすかったからです。
普段から通っている方ならともかく、そうでない方…というか普段大丈夫な方の方が大多数(だと私は思うんだけど)なので、
合う、合わないというのもあるかと思うのだけれど、心の不調を感じたら、早めに診断を受けられるようにしておいた方がいいかもしれません。
3.初診にあたって
私が行ったところでは、自分のバックボーンについて割と細かく聞かれました。職歴について聞かれた事が多かった気がします。
医師には守秘義務があるので、言っても問題ないかな…と少しずつ説明はしたのですが、これは何処まで話せるかは個人差が大きくあると思います…
https://www.med.or.jp/doctor/member/kiso/d12.htmlwww.med.or.jp
そのあと、1時間程度医師に話を聞いてもらい、自分の置かれた現状がどうなのか、少しずつ、頑張って説明しようとした(つもり)だったのだけれど、言いたいこと、納得のいかない事の整理が出来ず、ちゃんと伝えられたかどうかは正直わからない。
「あなたは、あなた自身に課せられた業務が過重であったと思うわけでしょう」
「仕事を適正配分し、どういう状態になっても会社が回るようにするのは管理職や経営職の仕事であって、自分がそこまで重荷を背負っている事を判断出来ない管理職が悪いわけです」
「あなたが居なくなったことで、仕事が回らない状態であったとしても、それは会社のせいであって、あなたが背負い込む必要はないんですよ」
今の世の中、余裕を持って経営出来ている会社なんてないとも思うのですが、真面目に役割を果たしている上層部はそう多くないし、余裕があるなら働けとなってしまうんですよね…と思ってしまいました。
私が重荷に思っているものを軽くしようと話をしていると邪推してしまった部分も多いかもしれないし、心があまりに苦しかったからなのかもしれませんが、カウンセリングは正直あまり心は軽くならなかったです。
それでも、言った事にはちゃんと答えを返してくれていました。
診断の結果として「適応障害」と言われ、診断書を書いてくれることになった。「わかる人にはわかる結果です」とも言われました。
ちなみに、診断書が何か月休職が必要か書けるけど、どうしますか、とも。
この時は知らなかったのですが、会社の就業規則などの兼ね合いもあったりするので、確認出来るところ(上司や産業医)に確認の必要があります。
(私は適当に3ヶ月で貰ってしまいましたが、無事に受理されたようです)
後は、まずは仕事から離れて、しばらくゆっくり休みなさいと。引継ぎが必要とか考えてしまうでしょうけど、それは一旦忘れて。
少し気持ちが落ち着いているのであれば、あなたの性分で仕事を忘れることが出来ないのであれば、電話に出るくらいはしてもいいと思います、と言われて診断は終わりました。
4.そして休職へ…
先述の上司に連絡し、3ヶ月休職となる旨を連絡しました。
その際に、個人携帯を連絡し、社給携帯の電源は切っておいていいと伝えられました。(これはこの人のみにしか連絡しない約束としています)
ちなみに、私の勤務先は診断書は後日の提出で良かったようです。
5.おわりに
正直、仕事に行けなくなるまで心が拒否する事になったのは自分のせいではなく、管理職=仕事を管理するための職制なので、彼らの責任なわけですよ。
仕事、社員を管理する責任があるからこそ、その額の給料が支払われているんです。
自分が抜けた穴を残りの人がフォローする事になって大変だけど抜けんなよ、って管理の仕方をしてる人たち、多いと思います…。
裏を返せば、管理職になって現場に出て作業をする…というのは管理職の仕事ではない、とも言えるのですが。
私の周り、名ばかり部長や名ばかり課長で管理職を兼ねて現場作業している人、多かったですが…